はじめに

アーノルド・マドセン

アーノルド・マドセン (1907-1989) は、今日では彼の家具のいくつかが古典的な地位を占めているという事実にもかかわらず、デンマーク近代の最大の秘密の 1 つです。アーノルド・マドセンは、デンマークのモダニズムを代表する異例の人物でした。彼は建築を学んだこともなければ、家具デザイナーや家具職人の訓練を受けたこともありませんでした。そして、彼は自分の家具を大声で宣伝しませんでした。口数が少ない人であったにもかかわらず、彼の意欲と決意は、この時代で最も実験的な家具の製作につながりました。形と素材、特に丸い形を研究し、見た目に軽く、丁寧に布張りが施されていても安定していて快適なエレガントなデザインを生み出しました。彼のオダチェアは彼の先駆的なアプローチを表しています。曲げた合板に溶接されたスチールフレームとシェル内に固定されたアームレストがこのデザインを革新的にしました。